■カクテルバー 「ル・カマラード」

あと数年で開店から30周年を迎える老舗。
ビシッと正装スタイルの風格のあるマスターは日本バーテンダー協会
四国統括本部 副本部長の大澤さん。
入り口右側に広々としたカウンター席。左側にテーブル席。
何れもハイチェアーで総席数は30席程度。
バックバーには高い位置まで洋酒がずらり。

適度に落とされた照明。
心地よい1枚板の広々カウンター。
店内はオーセンティックというよりもスタイリッシュな雰囲気。

四国一周ツアー最後の夜。
どのバーに行くかはこのツアーの最重要課題。
ネットでとある方のブログを見るに「四国で一番のバー」とかなんとか。
四国で一番はこの方の考えでしょうが、わりと印象的でした。
お伺いしたのは日曜日。
高松のバーは日曜休みのところが多いようです。
電話して営業を確認。
日曜日21時過ぎ、一人で訪問。
ノーゲスト。
カウンター中央席に着席。
滞在中、常連さんが1名入店。
「モルト系ですか?」とマスター。
「いえ、カクテル系です。」と私。

ブランデーはヘネシー。
わりとハードシェイクのマスター。
喉に引っ掛かることなく、すっと入ってくるサイドカー。
サイドカーを傾けながら「四国で一番のバーと聞いて来ました。」と私。
「誰がそんなことゆうてるんですか?違いますよ。」と謙遜するマスター。
(言葉のイントネーションは広島弁より。)
■デビュタント

マスターのおすすめ。
テキーラベースのショートカクテル。
ピーチ リキュール、ホワイト クレーム ド ミント、レモンジュース1tspを加え、
マラスキーノ・チェリーを落とす感じでしょうか。
チェリーの赤が印象的なルックス。
やや甘め。
デビュタントはカクテルの世界大会で日本人で初めて世界一をとったという
森さんが考案したカクテルのようです。
(マンハッタンも現時点で口コミ件数ゼロ!)
四国のバーテンダーにとっては特別なカクテルのひとつなんでしょう。
四国の名産品を使ったカクテルもいいのでしょうが
こういったカクテルが本当のご当地カクテルのような気がします。
■ブラントンハイボール
本当はケンタッキーダービーよろしくでミントジュレップが飲みたかったのですが
気を使って(気を使う必要はないのですが(笑))、簡単(?)なハイボールで。

マスターの弟子がお店をやってるとのことで
「後から行ってみますか?」とマスター。
そのお店に確認の電話をしてくれましたが日曜日なので休みでした。
後から調べるにそのお店はカクテルバーダンク。女性バーテンダーのお店です。
ちなみにマスターの弟さんはふくろうのマスターのようです。
そしてその弟さんがNBA四国統括本部の本部長なんだとか。
■ハバナクラブ7年
これは私の適当発注。
目の前にあったハバナクラブを指定して。
ロングで。
すっきりとしていながら飲み応えもあり。

■サッポロ
常連さんの注文に便乗して。
マスターから「(そんなに飲んで)大丈夫ですか?」の声かけあり。(笑
だいぶ酔っ払ってきて、もうどうなってもいいモードになってたので(笑)、
もちろん発注です。
ウォッカベースのショートカクテル。
グリーンチェリーを落とすという感じでしょうか。
ほのかなアーモンドの香ばしさ、シャルトリューズ特有の薬草の風味。
調べるに、すすきののバーやまざきの山崎氏考案のカクテルのようで。

確かなカクテルの技術。
気持ちの良い接客。
キャパもそこそこあるので一人でもグループでも、老若男女万人にオススメできる
良いお店だと思いました。
最大はマスターの人柄かと。
地方都市の食べログは(特にバーは)名店が埋もれてる可能性が多分にあります。
レビュアーの数も少ないですし、旅行で来た県外レビュアーは
食べログの点数が高いお店ばかりに行きがち。
このお店もその典型だと思います。
思い出に残る良いバーでした。
店名:ル・カマラード (LE CAMARADE)
営業時間:19:00~翌3:00
カード:可